「………ねっ!」



「……えっ!?」



「唯気分悪いの?さっきからなんか変…」



「あ!ごめん!大丈夫!」



ぼーっとしてた。


あの女の子達が小声で話してた事。

気になる。

聞こえなきゃよかった。




翔也の話し声も耳に入らない。








「………唯?」




「あ……うん……」





「やっぱ変。なんかあったんでしょ?」





翔也には心配かけたくない。






「なんもないよ!」






私としては精一杯笑ったつもり……








「…こーゆー時に俺がいるんじゃん?」




………え??






「俺じゃ頼りない?」




私は黙って首を横に振る。


でも、


私の勘違いかもしれないし……







「ありがとう。でも今日は本当に大丈夫!」




強がってみえたかな?










「そっか」


翔也がニコッと笑う。



それだけでも元気を貰えた。








そして……












―チュ―












不意打ちのキス――