「今日も混んでるねぇ」
「うわぁ…めんどくさっ」
相変わらず昼食時には人の多い売店。
私達の高校の売店は中庭のホールって感じ。
出店かんかくでいろんな食べ物がならんでいる。
「あっ!唯!!」
ん?
「……翔也」
人混みの中から翔也が出てきた。
「唯も今日弁当じゃないの?」
「うん。『も』って、翔也も?」
「うん、俺も」
「あれあれあれっ??」
隣にいたひかりが、目を細くして私と翔也を見ている。
「えっと、もしかして転校生?」
「あ、うん」
「……もしかして唯の彼氏?」
「……あぁ、うん」
なんだその微妙な返事…
「唯すっごい!!」
え??
「まさか転校生、唯の彼氏だったって…早く言ってよぉ~!!」
「…ごめん」
「ま、いいけどさっ!あ!良かったら彼氏さんも一緒にご飯食べようよ!」
「…翔也大丈夫?」
「うん、平気」
「決定~★」
ひかりのナイスハイテンションのおかげで、翔也と一緒に昼食をとれる事になった。