診察室を出ると、待合室で母が待っていた。
「どうだった?」
「躁鬱病だって。」
「そう、…でも治してもらえるもんね、もう安心だね。」
「うん、そうだね。」
わたしはニコっと笑って見せた。
待合室に流れる有線のオルゴールの音が、わたしを穏やかな気持ちにさせた。
久しぶりの優しい時間。
ちゃんと通院して薬を飲めば助かるんだ、わたし。
少し嬉しくなって会計の時に受付の看護婦さんに、
「どうもありがとうございました」
といつもより少しだけ元気にお礼を言った。
「どうだった?」
「躁鬱病だって。」
「そう、…でも治してもらえるもんね、もう安心だね。」
「うん、そうだね。」
わたしはニコっと笑って見せた。
待合室に流れる有線のオルゴールの音が、わたしを穏やかな気持ちにさせた。
久しぶりの優しい時間。
ちゃんと通院して薬を飲めば助かるんだ、わたし。
少し嬉しくなって会計の時に受付の看護婦さんに、
「どうもありがとうございました」
といつもより少しだけ元気にお礼を言った。