そんな偉い人間じゃないのに。


それでも私達の目を見て話しかけてくれる300人もの人達が、私と夜琉の全てになるー‥



最後の1人が頭を下げみんなの方に戻っていった後、私と夜琉の目の前にわあの3人が立っていた。



「璃玖、弘樹、紅雨ー…」



私の声だけがやけに響いた。



きっとそれわ誰一人として口を開いていないからー…



みんながこちらに注目していた。



ニコニコしている璃玖に、偉そうに立っている弘樹。子犬のように目を輝かせながら私を見てくる紅雨。



変わらない、と思った。



これから先ずっと変わらないであろう3人に、フッとした笑みがもれた。