下に降りると料理や飲み物があり、本格的な宴会になっていた。
黒のレザーソファーに夜琉が、私が白のレザーソファーに腰掛けると弘樹の言葉で宴会わ始まった。
『那龍の繁栄を願って。』
そう言った弘樹わ、きっと心から願った事なのだろう。
ガヤガヤといつも以上に五月蝿い広間。
私と夜琉だけがソファーに座っていて。
璃玖や弘樹、紅雨ですら立っている。
私わぼけーっと広間の光景を眺めていた。
すると不意に足元から声が聞こえた。
「由莉さん。」
声のする方に顔を向けると、颯が私の足元で膝立ちをしていた。
「由莉さんー…
那龍に、夜琉さんのもとに戻ってきて下さってありがとうございます…。
那龍が由莉さんに出逢えた事。
ずっと感謝しますー…。」
そう言って軽く頭を下げた颯。