それからわずっとみんなで話していたんだ。
離れた時間を埋めるかのようにー…
離れていく時間を惜しむようにーー…
「なぁ、由莉。」
「何?」
「お前のおかげで女大丈夫になったかも。」
「本当に?」
「多分だよ多分。前よりわましになった。」
「そっかぁ。良かったね、弘樹♪」
「別に。」
このまま時間が止まってしまえばいいー‥
那龍の面子がいて。
紅雨がいて。
弘樹がいて。
璃玖がいて。
夜琉もいるー‥
誰かが抜けてしまう悲しみ。
ずっとこのままでわ居られないのわ、ずっと前から分かっていたのにーー…
弘樹の顔を見ると、今までよりずっと柔らかい笑みを作っていたーー…