すると一度大きく見開かせた目を細めると


「由莉にわ感謝してんだー…」

と言った。


「由莉が居なかったら、俺わずっとこのままだっただろうし。」


「…。」


「ありがとな。」


「!?!?ひろ、弘樹がお礼言った!!」


軽く頭を下げた弘樹に吃驚して、口走った言葉に


「俺だって礼ぐらい言うわ!!」

いつもの弘樹に戻ってしまった。



だけど変わった、なと思った。

なんか丸くなったような気がして、嬉しくなった。