周りから聞こえてくる雑音に対し、弘樹が来た事によって静まり返った私達。



紅雨でさえしゃべらない。



一番最初に声を発したのわ璃玖だった。



「弘樹ー…今まで連絡もなくて心配した。」


酷く悲しそうな顔の璃玖を見て浅く目を伏せた弘樹。


「わりぃ。1人で考えたい事があったんだー…」


「そっかー…。夜琉が倒れたあの日の夜から今まで倉庫に来なかったから




那龍わ弘樹も失ったかと思った」




そんな事ないのにね。



そう付け足してフッと笑った璃玖。



あまりにも大人びた表情をしていたー…