「まぁ、所詮学校なんてそんなモノですよね。」
「…。」
「まぁ、そんな事はどうでもいいんですけど。今回俺達が華月に来た事は噂で広まると思います、校長の耳に入っても処分は受けませんよ。処分を黒峰に言って来た時はそちらもそれなりに覚悟してて下さい。」
「…。」
璃玖さんは華月、学校自体を脅していて、恐ろしい事を言っていた。
「紅雨、とりあえず一旦帰るよ。」
「…許さねぇよ、ゆうゆうにこんな事したやつ。」
「みんなおんなじ気持ちだから。……とりあえず、夜琉が暴走しないように紅雨が見といて。俺は連絡で、ずっとは見とけないから。」
「…。」
今もなり続けている3つの携帯は、璃玖さんの忙しさを物語っていた。
「亮今日はありがとう…連絡くれて助かったよ。」
「いや、夜琉さん大丈夫か?」
「あー、あれはかなりキレてた。犯人死ぬかもね。」
「…なんか冗談に聞こえない。」
「冗談じゃないからね。でもこっからが大変だよ。」
「那妃が金堂由莉って広まったら、大変だな。」
「でもそろそろ隠すのにも限界が来てたんだ、だからバレる日が早まっただけだよ。」
「…そう、か。」
「俺達はこれで一旦帰るけど…もしかしたらまた来るかもしれない。」
「そうかよ。」
「…とりあえず、また連絡するよ。」
「ああ。」
そう言うと、すぐに夜琉さんが出ていった後を追いかけて、璃玖さんと紅雨さんは華月を出ていった。
―――――…