「夜琉さんやっぱり来るわ…あんなキレた夜琉さん誰が止めるんだよ―…。」
「…知ら、ない。」
「止められんの由莉だけなのになぁ…」
「り…ょぅ。また意識飛ば………すかも………ごめ、ん―…‥‥‥」
あまりの痛みに由莉は再び瞼を下ろしてきていて、
「由莉ッ!!!!」
「由莉ちゃん!?」
「ゆうゆうッ」
華月に到着したらしい3人の悲痛な声が玄関の方から聞こえて
「ょ、る……。」
由莉は再び瞼を閉ざした。
―――――――
駆けつけた3人は少しだけ息を切らしていて、相当急いできた事がわかる。
(この人たち、救急車より早く着いてるし…)
一瞬そう思ったが、3人の顔があまりにも険しくて、少し恐怖を覚えた。