高級ブランド店は店の造りもかなり高級感漂っていて、制服を着た人は私達以外いなかった。


ショーケースの中を見るといろいろな物が置いてあって。


「アクセサリーは…やっぱり弘樹が守ってあげたい人からもらうべきだよね。」


「…。」


「だから…どれにしよう?」


「さぁな?」


うーん。
アクセサリーだと選び易いけどやっぱり弘樹にいつか彼女が出来た時に彼女があげるべきだと思う。

私の偏見かもしれないけど。


そう思いながらショーケースを見ていると弘樹が使っている財布の色違いが置いてあって…うん、高い。


弘樹学生だよね、って思うぐらい高い。



その財布から視線をずらした時、


「あっ!!」


財布の隣に置いてあったキーケースに目が止まった。


私の声に反応した夜琉が


「キーケースか、いいな。」


と言ってくれてキーケースをガン見する。