「何でもって…どうせだったら喜んでもらいたいじゃん!!」
「由莉の選んだ物だったら弘樹は必ず喜ぶ。」
「何その根拠~。」
「とりあえず弘樹の好きなブランドの店行くか?」
「うんっ」
そう言って繁華街を歩き始めた私と夜琉。
道行く人が夜琉を見て距離をとったり、騒ぎ始める。
夜琉が繁華街を歩く事は本当に珍しいと思う。だからか、人が集まってきているような気がする。
それでも、私は夜琉と一緒に歩く事が出来て喜んでいた。
だってデートした事なかったから。
軽く握られている私の手。
それを見て口元が緩む。
いつの間にかお店の前にきていて、2人で店に入った。