倉庫に着くと、みんな当たり前のように眩しい笑顔で挨拶をしてきて。


それを当たり前のように挨拶し返す私達。


なんかこういうのいいなぁ。


そう思いながら登る階段。



隣に夜琉がいて。周りには那龍のみんなが居てくれる。


そう思っただけで心がフワッとして自然に落ち着く。



幹部部屋に入るとそこには紅雨しか居なかった。


ボケーッとして宙を眺めている紅雨はなんだかいつもと違った。


「紅雨?」


と私が声をかけでもって気づかない。いつもは五月蝿い紅雨にしてはかなり珍しい。


「紅雨!」


二度目でやっと私達に気づいた紅雨はハッとした顔になって


「ゆうゆうに夜琉じゃんっ!!来たなら言ってよ~。」


と、無邪気に笑った。