それから会話もなく、

お互い帰宅。

会話は無くても、

相手が勝也なら大丈夫。

重たくはなかった。



勝也とは今度改めて真剣に話そう。

これからの私達について。

まずは学校生活を安定させなければならない。

友達もたくさん作って、

毎日を楽しむんだ。


お風呂上がりに、

髪を乾かしながら康介のことを考えていた。

初めて会ったような気がしないのはなぜか…。

「ん〜……どっかで会ったことあったかなぁ〜?」

独り言がデカいかも。



「ハル!!!」

「………。」

勝也だ。

勝也と私の部屋は隣同士で、

家と家の距離も狭い為、

お互いの部屋の窓に板を置けば、

いつでも行き来することが出来た。


「ハール!!」

「なーに?もう寝る。」

私は即座に部屋の電気を消して、

ベットに潜り込んだ。



ーガラガラガラー


勝也はいつも勝手に人の部屋に入ってくる。

片手には灰皿を持って。

「寝るの早くね?」

「勝手に入ってくんなよ。」

「明日起こして。」

「それだけの用事だったらメールして。」

煙い…。

煙いってば…。