「お前さぁ、

男並に喰うな。」



お昼休みに、

康介からぼそりと言われた。

確かに…、

康介の最後のパン貰っちゃったし。

これはなし!?



「ん…はって、

康介が…のこひてる…から!!」

「お前口の中のもの飲み込んでから喋れや!」


笑い合う私達は、

少しは恋人らしくなってきたかな。

最近康介への好きが、

日に日に大きくなっていくのを実感している。

どこまで大きくなるんだろう。

破裂とかしないのかな。

心配しちゃうくらい、

康介が好きだ。




付き合い始めて、

3ヶ月の月日が経っていた。

周りが期待するような、

…その、

…あの、

…そうゆうことは、

まだ無い。。。




「ねぇ!!学祭もう少しだね!」

美夜子が輝かしい目をして話しかけてきた。

「お前はそこで彼氏探ししようとしてんな?」

康介の鋭い突っ込みに、

美夜子がギクッとした顔をした。

「バレた?」

「バレバレ。」


学祭かぁ。

待ちに待った学祭だ!!

学祭がやりたくて、

ここの高校に入ったようなもんだし!

勝也だってそう。

だから一緒に嫌な受験勉強だって頑張った。




「ちょっと勝也のとこ行ってくる。」






私は勝也の教室へ向かった。

「勝也!!!」



あっ…私タイミング悪いかも。

南ちゃんと一緒に居る。

「なんだよ。」

「あ…いや。」


別に今話す話でもないか…。



「家帰ったら話すね!!」

「バカ!!」


家帰ったら…、

まずいワードだったかな。



「おい。」

康介が迎えにきてくれた。

勝也は教室に戻った。

「屋上でも行かね?」

「あ〜、いいよ!!」




なんかこのタイミングで康介が来るって珍しいかも。

まさかこれが噂の…、

ヤキモチ!?



なんか顔がニヤけちゃうよ。