授業が終わり、

康介に来いと言われたので、

一緒に非常階段へ出た。



「次数学だし、

サボるか。」


「………。」

「おい?」

「康介…あのぉ…。」

「俺らもう付き合ってんだぞ?

もじもじすんな。」




付き合ってる。

康介と私が、

付き合ってる…。

予想外の展開過ぎて、

正直あんま信じられない。




「昨日俺さ、

本当は確認しにお前のとこ行った。」

「確認?」

「お前と勝也のこと。」

「あぁ〜……えっ!!

そうだったの!?」



なにそれ。

かなり大きな勘違いしちゃったじゃん。

康介は私のことなんとも思ってないって。



「お前から勝也とはなんにもないってこと、

直接聞きたかったから。」

「そうだったんだぁ〜…なぁ〜んだ…!」



ほっとしたと同時に、

昨日流したはずの涙がまた現れた。

ポロポロと流れる涙。

化粧がボロボロだ。

でも、

今はなんでもいい。

とにかく嬉しかった。