康介が今、

私のことをどう思っているのか、

痛いほど分かった。

だから私は康介を諦めるの?

自分に気持ちが向いていなかったからと言って、

そう簡単に諦めることは出来ない。

だって康介は、

絶対に私の運命の人だから。

また巡り合ったんだよ。

世間は狭いとか、

そんな簡単な言葉で片付けられるような、

そんな恋じゃない。




「おはよっ。」

康介が学校にやってきた。

いつも通りに過ごさないと、

すぐに私の気持ちはバレてしまう。

昨日たくさん泣いたし、

今日は大丈夫。


「おはよう。」

「昨日突然行って悪かったな。」

「いいよ全然。暇だったし。」

「あのよ〜…。」

「なに?」



話しかけておきながら、

康介は黙ってしまった。

…まさか、

昨日の私の変化で、

気持ちがバレたとか!?


「え…なになに??」

「いや、今はいいや。」

「は…?」



なんなの今はって。

今はいい?

じゃあ後で??

お前俺のこと好きだろとか聞いちゃうの??

勘弁してよぉぉ〜!!