勝也のどこがいいのか、

私には理解出来ない。

南ちゃんも変わり者だ。



「ハル!」

呼ぶなよ。

「………。」

「ハル!!!」



空気読めない奴。

南ちゃんが居るのに、

南ちゃんが嫌な思いするのが分からないのか。



「春菜ちゃん。」

「!?」


そんなつられて声かけてこなくてもいいのに…。

でも無視は出来ない。


「なに?」

笑顔笑顔…。

あまり話したことないからなぁ…。

「本当に近いよね、

かっちの部屋と春菜ちゃんの部屋!」

「そうなんだよね〜…近過ぎて困ってる。」


かっちって呼ばれてるんだ勝也。

私のママしか呼ばないと思ってた。

ゴール間近って感じだね。


「これから駅まで南送りに行くけど、

お前も行く?」

はぁぁぁぁ!?

バッカじゃないの!!

なんで私が!?

「いや、遠慮しとく!!

南ちゃん気をつけてね!!」



幸せを分けてくれるって話??

いらないそんな幸せ。






はぁぁ〜…、

なんか調子狂う。