頭に割れるような激痛が走る。 「終わりだよ。あんた。」 「…いま…初心者じゃないって言ったな。」 「あぁ。中学の時、少々ね。」 「そうか…。」 俺は立ち上がった。よろけながら。 「礼人!ダメ!」 「穂乃香。俺の事は構うな。逃げろ。もうすぐ鎖は取れる。」 「だめ!礼人が…。」 「穂乃香。最期のお願いかもしれないんだ。」 「いや…嫌だ!!」 「5条。守り通さなきゃいけないんだ。」