「近所の人が見かけて…追いかけようとしたら車で…。」 すでにおふくろは泣いていた。 「そ、そんな…っ!!」 親父も拳を握り締めている。 「かろうじて…車の色が見えたんだって…。」 「な、何色!?」 「赤の…ベ〇ツ…。」 「!!!」 なんとか特徴を捕らえた俺は、気づけば部屋を飛び出そうとしていた。 「待ちなよ。」 「!?」 引き止めたのは琴葉。 「なんだよ!!穂乃香が…!!」