「そうか…具合でも悪いか?」
「全然!平気だよ。」
「…崎元。大事な話がある。」
「大事な話…?」
なんだろう…。っていうか意識が…。
「俺、崎元…いや、相坂が好きなんだ。あの頃の相坂が。」
「…え?」
「だから…婚約報告を聞いて、凄く悲しかった。だから。」
な…何言ってるの…?
「おまえのお茶に、睡眠薬を入れた。」
「…え?」
…もう。何もわからない。
「おやすみ。ドール。」
それはまるで…
裏切りの旋律。
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