グイッ…


(何;;;)


肩を引き寄せられたと思ったら、そのまま顔を引き寄せられた、翼君の熱い唇が私の唇に重なった。



唇が離れると服の首もとを下に引っ張られた。


「それだけだから。

もう出ていっていいよ。」


私も静かに立ち上がって帰ろうとした。


「まあさにはまだ帰っていいなんて言ってないよ??」


「…。」


私は片方だけ立ち上がろうとしてあげた膝をもう一度元の場所に戻し、座り直した。

そしてずっと言いたかった言葉を口にした。


「あなたは誰??


私…あなたなんか知らない!!」


こんな人、知らない。

人前でキスするような…無理やり初めてのキスを奪うような人なんて…



「嫌い…


大嫌い!!!!!」



このまま帰って寝て、全部忘れよう。

そしたらまた明日「おはよう」って笑顔で会えるって思うから…




グイッ…


神様…彼はほんとうに私の運命の人なんでしようか??