「喧嘩じゃないのよ、ジャッ君。この女がルールを守らなかっただけ」


「そっか。じゃあ悪いけど、君のはまた今度頂くね」


「はあああい、ごめんなさあい」


 齢に言われて彼女はハニカミながら素直に引き下がった。


齢も例に依って、名前の通りに軟弱で弱っちいのだが、その女性的な風貌と小さい身体、柔らかい人当たりに女性達はメロメロなのだ。


「おい姉ちゃん。俺の腹、そろそろ空っケツなんだけど」