「ジャッくうん、お弁当今日は私のを食べてえ」


「ずるいっ! 今日は私の番なのにっ」


「いいじゃない! 2つ食べれば。まあ私の方が美味しいに決まってるけど」


「ちょっとそれ、どういうことよ!」


「ああ、駄目だよう。喧嘩はいけないよう」


 『ジャッ君』は言わずもがな、齢の愛称である。


始めに付いたあだ名の『かわいこちゃん』が気に入らず、「南尺のジャクを取って『ジャック』と呼んで欲しい」という本人の希望も汲んで『ジャッ君』という呼び方が定着した。