「ねえねえ君達、その制服良く見るけど学校ここら辺なの?」


 見ると齢は2人組の女子高生を捕まえ、軽い感じで話し掛けていた。


「じいん! 彼女達のこと知ってるってよ?」


 そして然り気無く静香達のことも聞き出していた。


『奴って意外とナンパなんだな』


 齢の新たな顔を見せられた気がして、靭は戸惑いながらも彼らの元に駆け寄った。


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「彼女、有名な人だったんだね」


「しかも俺達みたいじゃないか」


「喧しいなと誠静か。正反対の名前だもんね」