「先輩、なんでいいことをしたのに私達が逃げなきゃいけないんですか?」


 椎菜は頬を膨らませて抗議する。


「バカね。警察になんて説明するのよ!」


「ああっ! バカって言ったあ。先輩私に対してヒドくないですかあ? 他の部員にはそんなこと言わないのにい」


 椎菜は更に頬を膨らませて腕を組む、その豊満な胸が腕の上でユサユサと揺れた。


「貴女にはそれだけ気を許しているってことよ。さっきは頑張ったわね。さすがだわ」


 静香は何とか自分の気持ちを封じ込め、椎菜のラウドネスの成功を讃えた。