疾風は「なんてことだあ牛くん。幼馴染みと言えばすぐに恋人へと昇華する最も危うい関係ではないかああはがはがはが」懲りずにまた黙らされている。


「そうなんですかあ。それで目的の話なんですけどお……この前ウチの学校に来ましたよねえ」


「行ったけど、なんで知ってるの?」


 会話から何かの糸口を見付けるべく、光は探りを入れている。潮は質問には答えずに話を続けた。


「それもお、昼と放課後に1回ずつ!」


「なんだ牛くんっ! こないだは遠目で解らなかったけど校門に居た超絶美少女は他ならぬ朝日さんのことだったのかあっ! 何故そんな究極大事なことをごをごをごご」


 ……以下同文。