side龍翡
『あいつ遅くねぇか?』
建物の外に連れられた俺達は葵が来るのを待っていた
んだよ…聞きたいことが山ほどあんのに…
「でもさ…あいつが鳳凰の総長だったんだな…」
未だに信じられないような表情を浮かべる翔
「まぁでも…納得っちゃぁ納得やけどな」
「ん〜確かに」
大和の言葉に頷く大輔と惺と靖抖
「…」
黙ったままの貊渡
「ちっ…やっとみつけたのに…」
トサッ…
「ん?龍翡何か落ちたぞ」
大輔はそう言うと落ちたものを拾って手渡した
「っ!?これは…」
落としたものは葵から貰ったブレスレットだった
嫌な予感がする…
「龍翡っ!?」
俺はそう思うと葵がいる建物の中へ向かった…―