side梓
『久しぶりだな…松田』
「あん時の雑魚の敵打ちにでもきたのか?」
余裕そうな口調で喋ってはいるが表情は焦っているのが分かった
『いや…大事なもの返してもらいに来ただけだ。そいつら返して貰うから』
「ふ…無事に返すと思うか?」
『思わないね』
「お前ら相手してやれ」
松田の合図と同時に鷲牙の下っぱ達が私を囲んだ
「おいっ!いくらなんでもあの人数1人じゃ無理だ」
と叫ぶ大輔に合わせ
「仲間なのに何で行かへんねん!」
と泰稀に怒鳴る大和
「俺が行ってやる!!」
「俺達もだ」
と傷だらけの体を起こす翔や貊渡、惺や靖抖
「その体じゃ無理だ!」
それを止める新や彼方、空
「葵…」
龍翡は起き上がる力が残って無いらしく悔しそうに見ていた