『…勘違いで兄ちゃんを…憎んでいたってことか…』



「梓…」


泰稀は心配そうに私を見ている

「梓。何はともあれ…真実を知っとるのは填梦じゃ。」



『真実を知ってるのは…兄ちゃん…』



私は…真実を知りたい…


『じぃちゃん…私行く。珮縲高校に行って兄ちゃんを見つけ出す!』



「梓…『そして…一発殴る!』



「「は!?」」



『父さんと母さんが死んだ理由が兄ちゃんじゃなくても…居なくなってみんなに心配かけたのは事実だ。だから…勝手に居なくなったことに対しての天罰を下してやるんだ!』



「梓…お前なぁ…」

呆れ顔で私を見る泰稀



『なっ…何だよ!泰稀。文句でもあるんかよ!』



「いや…お前らしいなぁと思って」



『そうか?////』



「あぁ。能天気なところが」



ムカッ…



『能天気で悪かったな!』




そうして私と泰稀は
兄ちゃんがいると噂されている《珮縲高校》に転校することになった