「梓〜今日も来てるぞ。例の中学生」
隣にいた憬が廊下を見ながら言った
『またかよ…』
その頃総長になって間もない私の所に鳳凰に入りたいと言う中学生がいた
その中学生が『墨田紳』
「頼みます!俺喧嘩には自信があるんです!!!」
『はぁ…何度も言ってんだろ。鳳凰は中坊はいれない…「鳴耶は入ってるじゃないですか!!」
何で知って…「空さんが教えてくれたんです」
空を見ると遠くに離れてごめんとジェスチャーをしていた
後で覚えてろよ…
「お願いします!!!」
『あ〜もう分かったよ!!!好きにしろっ』
「あっ梓!!!」
「嬉しいっす!!!ありがとうございます!!」
そう言うと紳は騒ぎながら去っていった
「いいのかよ…」
『しゃ〜ねぇだろ…鳴耶の事言われたら』
鳴耶は紳と同級生で鳳凰の下っぱ
元々鳴耶は兄ちゃんの弟みたいなもんで鳳凰に入れたのも兄ちゃんだった
『まぁ…すぐ止めるだろ…』
「どうだか…」
私はこの時紳は辞めると思っていた
だけど…1ヶ月を過ぎても辞めることはなかった それどころか幹部に入る気満々だった