その言葉にクラス全員固まった
「…嘘だろ」
「俺の葵が〜!」
「お前のじゃない」
『な〜んて!冗談だ冗談』
「「は?」」
『いや。だから泰稀とはただの幼馴染みだから』
「幼馴染み…」
『つーか、冗談ぐらい気づけよ』
「おまえのは冗談に聞こえねぇんだよ」
龍翡の言葉にクラス全員が笑った
「あれ?そういえば葵急いでんじゃないの?」
『え…あっ!!!やべっ』
靖抖の言葉に思い出した私は時計をみた
『というわけで!俺もう行くから!!!』
「じゃぁな!葵」
「また寮でな〜」
そんな別れの挨拶をかわし私は急いである場所へ向かった
…―――
たどり着いた場所は『九里下病院』
病院の前には場所にあっていない感じの奴等が集まっていた
「梓♪」
「久しぶりじゃん♪」
最初に新と彼方が出迎えてきた
『久しぶり』
「梓!!!遅すぎだぞ」
後から来た空はかなりウザい
『ウザい。ってかお前そのパーカー洗ってんの?こないだも着てただろ』
「な!?洗ってんにきまってんだろ!!!つーかこないだって梓に会ったの何ヵ月も前だろ!!!」
『あれ…憬は?』
「無視!?」
「「ドンマイ!」」
「よ!梓」
『憬今来たのかよ』
「お前のせいで生徒会に入れられたからだろ!!!」
あ…そうだった…
1年の頃ふざけて投票箱に憬の名前入れたんだっけか…
『悪かった』
「もういいけどさ…にしてもお前その格好で来たのか?」
憬の言っている格好とは男装
『急いでたからな』
「男でも女でもイケてる…」
「何かムカつく…」
「マジなに!?あの容姿」
空や彼方や新は後ろの方で文句を言っていた
つーか…聞こえてるし…