授業終了10分前に教室に入り見事に彪雅さんのチョップを喰らった

席につくと大和達からの冷やかしが始まった


「葵何回殴られたら気ぃすむんや?」

「100回じゃん」

「うわっ頭がでかくなんじゃん!」

「いんじゃね?その方が身長が高くなんじゃん」


『うるせぇ!人が黙っていれば…「はい…」

突然飴を渡してきた貊渡

『あ…ありが「それ食べれば身長が伸びる…」
伸びねぇよ!!!』


貊渡にまでバカにされた私は机に突っ伏した
最近あまり寝てないせいか眠気が襲ってきた


眠みぃ…ずっと徹夜漬けだったからなぁ…

そんなことを思いながら深い眠りにおちた


……――――
…―――


「…ぃ…」


ん…?誰かが…呼んでる…

「…おい…葵!!!」


『は!?』


寝ぼけていた頭が龍翡の怒鳴り声で覚めた


「お前いつまで寝てるつもりなんだよ!」


『は…てか今何時?』


『もう6校時目が終わって放課後だっつうの!!!』

うそだろ!と疑いながら時計を見ると5時を回っていた


『うわっマジだ!!!』


私は急いで帰る準備を始めた


「何や?もう帰るんか葵」

急いで準備をしていたので不思議そうに大和が聞いてきた


『ちょっと…な…と準備完了!じゃぁな!また寮「葵!ちょっと待て」


んだよ!?急いでんのに!!!
苛々する気持ちを抑え龍翡と向かい合った


『何だよ。急に改まって…』


「…あのさ汰惺とどういう関係なんだ?」


『汰惺って泰稀のことか?』


「泰稀って呼んどるっつぅことは親しい仲なんか?」


『泰稀と俺は…恋人同士だ』