side屋上


私は今泰稀と屋上で昼食を食べていた


『…で結局あの噂はデマだったわけだ』


「あぁ。だけど、いくら調べても流した奴が出てこないんだ…」


体育祭の後私達は兄を見かけたっていう噂について調べた
調べて2ヶ月…分かったことはあの噂はデマだったということだけ…


『ま…とりあえず役目は終わりだな』


「梓は戻んのか?儕神に」

ここに来たのは元々噂が本当かどうか確かめるためだったからな


『あぁ。今日一端戻ってじいちゃんと決める。泰稀はまだ居んだろ?』


「そうだな。噂をながした奴を見つけねぇとな…」

暫く話していると昼休みの予鈴が鳴った


『じゃ、行くわ』


「今日…行くのか?あいつのところに」


『あぁ…ちょうど今日が1年だからな…』


「そっか…もう1年経つんだな…」

『あぁ…』


2人の間に沈黙が続き授業開始の予鈴が鳴った


『やべっ!じゃぁな泰稀』

急いで屋上から出ようとしたとき泰稀が口を開いた

「梓。あいつらに話すのか?」


『あぁ…そのつもり。じゃぁな』


そして私は屋上を後にした…―