『嵐が去ったな…』


今だにポカンと口を開けたままの生徒たち


『間抜け顔だな…ククッ…』


「てめっ何笑って…「葵!理事長の孫だったの!?」

『ぇっ!?まぁ…そう…だな…』


凄い隣から鋭い視線を感じるんだけど…

龍翡は今日1日で数えきれないほど話を遮られていたので不機嫌度MAXらしい…


「ごめん!!!」

『へ!?』


突然相手チームが謝ってきたので驚いて間抜けな返事になってしまった


「俺達…お前らにけ『何のことだよ』
え…?」


『俺ら普通にバスケやってただけだけど…な?龍翡』


「あぁ。謝れることをされた覚えないけど?」


龍翡は「ただ…」と付け足した


「感謝されることはしたな」


「「本当にありがと!!!」」


『あははは!息ぴったりじゃん!!!』


私が笑ったと同時に周りも笑いだした


こうして波瀾万丈な体育祭は終わりを告げた…
そしてまた変わらない学校生活が始まった


しかし…この時はまだ気付かなかった
背後で動く黒い影に…
そして、それが龍翡達との突然の別れになることを…―