side観客席


「梓…」


「おい!泰稀今どんな感じだ?…って何で梓座ってんだ!?」


観客席で観ていた泰稀に棣雅と彪雅が近づいた


「実は…」


他の試合を監視していなかった2人に泰稀は一通り説明した


「何で反則になんないんだよ!」


棣雅は怒りながら怒鳴った


「教頭の仕業だろ」

「はい…」

「あと1分しかないじゃんか!梓が土下座…まぁ見たい気持ちはあるな…」


「ちょっ…棣雅さん!!」
「冗談だよ!そんな怒んなって」


ふざけている棣雅に泰稀と彪雅は呆れた


「しっかしどうするよ?あいつ絶対止めないぞ?」


「はぁ…仕方ない…」


そう言うと彪雅は一番後ろの席から一番前に行った

「どうするんでしょうか?彪雅さん」


そう泰稀が訪ねると棣雅はニヤッと笑い

「梓に火をつけるんだよ」


「火…ですか?」


「そう!火をね…」