龍翡が扉に手を掛けた瞬間…―


「転校生来た!!!」

バンッ…―
ゴツッ…


うわぁ…

今目の前には三人の男子と額を押さえてうずくまっている龍翡がいた

何故うずくまっているかって?
それは…―


「てめぇ…ドア開けるときぐらい静かにあけろ!!!」


開けようとしたドアが目の前にいる男子によって開かれたからだ…


「あっれ〜?龍翡いたの?おでこ赤いよ〜」


「おまっ…誰に向かって口きいてんだよ!」


「龍翡。」


「もういい」

ありゃ…龍翡が負けたよ…あいつある意味恐ろしい奴だな…

一人解釈していると龍翡に勝った男子と目があった

「君が転校生?」


『そうだけど?』


「うっわぁ〜!!!噂通りだぁ〜!!!」

う…噂?

「僕、螺聲靖抖よろしくね!!!名前は?」


『瀬縋葵。よろしく』


「葵って言うんだ〜!!!可愛いー!!!」

『ぐえっ…』

靖抖が思いっきり抱きついてきた


「あーっ!?靖抖やめろや!!!葵に抱きついていいんは俺だけや!!!」

抱きついてきた靖抖に対して大和が反発していた
反発する前に助けろよ!!!
「やだね!!!葵は僕のだもん!!」

私…物じゃないんだけど…

そんなやり取りをしているといきなり靖抖が離れた…と言うか離された
 た…助かった…
 
「あーっ!?何で離すの!!!貊渡!!!」


「…困ってただろ…」


貊渡と呼ばれた男子は面倒くさそうに答えた