纏龍寺が近くの窓ガラスを割った


「てめぇ…もう一度言ってみろ…」


今までに無いぐらいの低い声を出していた
周りの空気が凍りつくのが分かった


そんなのはお構いなしに教頭は話を続けた


「あぁ。何度でも言ってやる。お前らの様な人間のクズはこの高校…いや、この世界にいらない存在だ。それを我々教師が話し相手になってやっているんだ。ありがとうございますの一言を言ったらどうだ?」


そう言うと周りの奴等をバカにするように見た


「ふざけんな!何でそんなことてめぇらに言われなきゃなんねぇんだよ!」

「落ち着きぃや!龍翡!」
殴り掛かろうとする纏龍寺を大和が必死に止めていた


 「あ…葵君!?」

 皇紀の言葉を無視して
私はその横を通り教頭の前にたった

そして
『っざけんじゃねぇっ!!!』

バキッ…―

教頭の顔面を殴った

教頭はそのまま地面に倒れた


「なっ…お前!?」

纏龍寺だけでなく誰もが驚いていた


『ふざけんなっ!!!何でてめぇみたいな教師のクズにこいつらがそこまで言われねぇといけないんだよ!!!』


「なっ…クズだと!?」


教頭は地面に座ったまま言った


『はぁ!?違うのかよ!!!てめぇら教師は出来のわりぃ生徒と出来の良い生徒を差別して…挙げ句の果てには暴言まではく…金持ちの親にはこれでもかってぐらいにひいきして…』


そういいながら教頭の胸ぐらを掴んだ


「ぐっ…」


『そんなに自分が大事かよ!出世や名誉が大事かよ!ふざけんじゃねぇ!!!俺ら生徒はてめぇら教師の名誉の為に学校に来たんじゃねぇんだよ!!!そんなこともわかんねぇで教師面すんじゃねよ!!!』


最後に私は教頭の顔に近づき一言言った