次の日私たちは空港にいた


「わ〜楽しみ♪」

「雪積もっとるかな?」

「北海道だから当たり前…」

大和達ははしゃぎまくっていた

『はぁ…』

お気楽でいいな…

私はこの後の事を考えて身震いをしていた


「なぁ…何でお前はそんなに嫌なんだ?」

後ろから龍翡が尋ねてきた

『俺だってただの旅行ならあんな風にはしゃぎまくっていた』

「は?」

『…お前は郁兄の性格を分かりきってない』

「性格?」

『あの郁兄…俺様で自己中な奴が何もなく全額負担で俺達を旅行に連れていくと思うか?』


「…だけど知り合いがやってる…ってまさか…」

私の話から何かを悟ったのか龍翡は顔を青ざめた

『そのまさかだ…』

「マジかよ…」

はしゃぎまくる大和達を見つめながら私と龍翡はため息をついた

その後ろで郁兄がにやりと笑っているとも知らずに…―