それから一週間俺達は毎日通い続けたが葵…梓は目を覚まさない

「いったいいつ目ぇさますんや…」

控え室の椅子に座り大和がうなだれた

「あいつ起きるのか?」

ふと思ったんだろう翔が呟いた

『…あいつは絶対起きる…あいつは…誰よりも強い…』

そう言って俺は両手を握りしめた

その時…-

ドタドタドタ…

「大変だー!!!」

勢いよく大輔が入ってきた

『うるせぇよ大輔!』

「梓が…梓が!!!」

その言葉を聞いて冷たいものが体を流れた

『…嘘だろ!!!』

俺は勢いよく部屋から飛び出て梓のいる病室に向かった

あいつが目ぇ覚まさないなんてあり得ねぇ…
あいつは…強い…俺よりも…誰よりも!!!
あいつは…あいつは…

走りながら俺は心の中で強く願った

バターン…

『梓ー!!!』

勢いよく病室に入りベッドの方を見た