相変わらずシュウジからは反応がなかった。





留守電にもならないからメッセージも残せない。





話があるからとメールしても返信がない。





どうしても会いたい。





アタシにはこんな方法しか思い浮かばなかった。





「はい。どなた?」





呼び鈴を押すと優しそうなお母さんが顔を出した。





「お久しぶりです。相倉エルです」





「久しぶりね。一年ぶりくらいかしら」





シュウジの母親はそう言ってアタシを家の中に招き入れてくれた。