そんなことも気にしないでアタシはじっとシュウジを見ている。





シュウジは驚きもしないでアタシを見ていたかと思うと、





「本気なら、来い」





手を強く握り、アタシを車に乗せた。





この頃、インディーズレーベルと契約してCDを二枚出していた彼らのファンからは酷いブーイングだったけど、あの時のアタシは自分でも信じられない衝動に動かされていた。





理屈じゃない。





理由なんて説明できない。





そんな引力。