「ミク、もう大丈夫?」





「はい。私、エルさんとバンドをやるって約束しましたから」





「ミクはね、ツインペダルをマスターしたよ。これで何とか形にはなったよ」





三人ともアタシを責めたり拒んだりしない。





嬉しくなるくらい笑顔だった。





「―――みんな、ごめん」





勢いよくアタシは頭を下げた。