正直、何のためにギターを弾くかは変わらない。





シュウジが喜んでくれるような演奏がしたい。





でもその時アタシ達は、大勢の聴衆の心を揺さぶることができるバンドになってるはずだ。





急いで着替えてアタシはギターを背負った。





シュウジにもらった大切なギター。





「いってきます!」





家から飛び出しながらアタシは電話をかけた。