―――ああ、そうか。





アタシは、あのステージに立ちたいんだ。





三人と一緒に。





伝説になりたいわけじゃなく、ただアタシ達の音楽を聞いてほしいから。





聞いてくれるヒトの心を揺さぶるような演奏をしたい。





「ありがとう、パパ。ごちそうさま」





半分以上カレーライスを残した皿をそのままに、アタシは自分の部屋に走って戻った。