「ワタシはアンタみたいに腐ってない。音楽だってモデルだって内面がよくないといいモノはできないんだよ」





「チッ。シュウジみたいなこといいやがって」





口から出ていた血を拭うタケルがエルを睨んだ。





「でも残念だったよな、エル」





「何がだよ」





「………やめて下さい」





エルのあとにミクがやっと聞こえるくらいの声で言った。





「―――シュウジがアンブレからいなくなっちまってさ」