ピンポーン

インターホンが鳴った。

「来たんじゃない?」

結菜に言われて玄関へ行くと涼ちゃんと敬浩くんがいた。

「涼ちゃんごめんね?敬浩くんもわざわざ来てもらっちゃって…。」

申し訳ないと思い謝ると涼ちゃんが頭を撫でてくれた。結菜が見てたら怒るだろうな。

「俺こそ、ごめんね。由香ちゃん家に泊まるなんてほんとお邪魔だけど」

なんて敬浩くんわ言いながらはい、と私に四角い箱を手渡した。

なんだろう?と思って敬浩くんの顔を見るとニッコリ笑って

「ケーキだよ。」

って言った。ケーキ?箱に書かれている店名を見ると駅前に新しく出来た人気のケーキだった。

「ありがとう。」

ニッコリ笑って言うと敬浩くんわ顔を赤くしていた。なんでだろう?不思議に思っていると涼ちゃんと一緒に「天然無自覚って怖いな」って喋っていた。

なんのことか分からなかったがとりあえず2人をリビングへ案内した。