りんご飴を、買って私達は祭りを出た。


「やっぱ、人ごみの中ってあっちー」


Tシャツをパタパタを動かして、汗を拭く。


「私なんて、翔の上着があるから余計暑いよ~」


冗談をいいながら笑う。


「ごめん、ごめん」


ふんわりと、笑って謝る翔。


と急に手に持っていたりんご飴を翔がとった。


「今誰もいないし、暑いだろ?」


翔は私を隠すようにして笑った。



「え、あっえっと」


正直・・ジャンバーを返したくない。



翔のぬくもりをもうちょっと欲しい。