私は何がなんだか分からなくて、顔だけが赤くなっていた。
「本当は、浴衣にしようかと思ったんだけど・・。トラブルがあって・・」
言い切らないうちに私の体は包まれていた。
「浴衣、見たかったけど。それは、来年の楽しみにする・・でも、俺は今の裕子の格好好きだよ」
耳元で言う翔に私は恥ずかしくて、言葉がでなかった。
離れた体。
翔の目が私を捉える。
「でも、その格好他のやつに見せるわけにはいかないから、これ着てて」
急に翔は自分のジャンバーを脱いで私に渡した。
首を傾げる私に、翔はにっこりと微笑んだ。
翔のTシャツ姿がカッコいい・・・。
いやいや、まてまて私。
今、この状況だろ!