そこから、以下の様な展開になった。

「雄黄(田中さんはユウオウと言う名前らしい)、お前いっつも言う事がかてえんだよ」
「誰かの様に馬鹿を晒す様な真似はしたくない」
「誰かって誰だコラ」
「はっきり言わないと分からないか?」
「ああ?」
「お前以外に誰がいる」
「上等だ、表出ろや」
「良いだろう」
「その脳みそかち割って中に鉄でも入ってねーか確認してやるよ」
「それはこっちの台詞だ。その中身の無い頭蓋骨に砂利でも詰め込んでやれば多少は良くなるだろうな」

「はいはい、雄黄ちゃん、茜ちゃん、ストップ~やーめーてー真朱さん引いてるよー」

松葉が仲裁に入ったが、


「高校生(のガキ)相手に(マジで)取っ組み合ってた(バカ/上司)に言われたく(ねー/無いです)黙って(ろ/て下さい)」


「…………うう」

膝を抱えて落ち込む松葉を尻目に二人はヒートアップしていく。